異本論
ちくま文庫 と1-6

読者とは、著者の意図など考えずに自由な読み方をしていいのである。十人十色の理解。理解されることで表現は変化し、そこに異本が生じる。口承文芸など長い伝承期間を経た物語や歌謡が、具体性・簡潔性を具え古典になるのはそのためである。古典は読者によって誕生する。翻訳、コピー、原形と典型など、異本化作用から、広く表現文化について考えた画期的な本。初の文庫化。

 

目次      

読者の視点

コピー

異本の収斂

ノイズ

移り変り

排除性

異本の復権

自然の編集

文学史の問題

時間と空間

一斉開花

古典への道

 

著者紹介

外山 滋比古 (トヤマ シゲヒコ)  

1923年生まれ。東京文理科大学英文科卒業。雑誌『英語青年』編集長を経て、東京教育大学、お茶の水女子大学で教鞭を執る。お茶の水女子大学名誉教授。専攻の英文学に始まり、エディターシップ、思考、日本語論などの分野で、独創的な仕事を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

出版社:筑摩書房
ISBN:9784480427496
作者: 外山滋比古