台湾新文学運動の展開ー日本文学との接点

日本統治下台湾において、たとえそれが質的に劣るという謗りを受けようと、またその文学的基盤が脆弱なものであったとは言え、現実に「台湾文学」と呼ぶべき作品があり、それなりの運動展開が認められる以上、それを研究し、正しく評価せねばならないことは、いわば当然なことである。本書は三部から構成されているが、第1部は日本文学からのアプローチで、日本人作家の目に台湾がどう映ったかを佐藤春夫、中村地平、大鹿卓等を通して論じたものである。第2部は、戦前期にあって「台湾文学」と呼ぶに最もふさわしい一時期を論じたもの。第3部は、著者が台湾文学研究と並行して問題視してきたテーマ。

目次

1 日本文学にみる台湾(佐藤春夫「殖民地の旅」の真相;中村地平の台湾体験―その作品と周辺;大鹿卓「野蛮人」の告発;日本文学に現われた霧社蜂起事件;霧社事件の語るもの)
2 台湾文学史(台湾新文学運動の展開)
3 台湾と日本(三省堂と台湾―戦前期の台湾における日本書籍の流通)

出版社:研文出版
ISBN:9784876361496
作者: 河原功
參考價:NT$1064
NT$1064